三重県老人保健施設協会

三重県老人保健施設協会

老健施設で働きたい方

こんな方におすすめです。

介護老人保健施設は、医師や看護師を配置し、在宅生活への復帰を目的としている施設です。介護職員同士の連携はもちろんですが、医師の医学的管理の下、複数の職種と協力しながら業務をおこなうことになります。医療的観点からの指示・指導や回復を重視したケアも実施できるなど、他の介護施設とは違った経験を積むことができます。介護士としてのスキルの幅を広げるという意味では魅力的な職場です。

また、下記のいずれかの考えに当てはまる方には特におすすめの職場です。
1.医師の医学的管理の下、介護業務をおこないたい方
2.リハビリテーションや機能回復に興味がある方
3.医師や多職種とのチームケアに興味がある方
4.高齢者とのふれあい喜びを感じる方

こんな職種があります。

老健にはさまざまな職種が働いており、それぞれの職種はその専門性に日々磨きをかけながら仕事をしています。
さらに老健には、各種の専門職がその専門性を発揮しつつ、全体が一つのチームとしてケアサービスを提供するという大きな特徴があります。専門職の幅の広さは医療・福祉・介護の垣根を越え、それぞれの専門職は自分の職種だけでなく、他の職種からもさまざまな知識や技術を学んでいます。
※一般的な例となります。各施設によっては職種が異なる場合がありますので事前にお問い合わせください。

[医師]

介護老人保健施設(老健)の医師は、利用者の医学的管理を行います。医師にしかできない診断や治療、利用者の状態像を把握した上での看護職やリハ専門職への指示を行います。

[看護師:看護師/准看護師]

介護老人保健施設(老健)の看護師は、医師と協力して利用者の医学的管理を行うとともに、医学的知識を活かして適切なケアのあり方を検討します。病院ほど医師が多くない老健では医療的ケアのリーダー的な存在として活躍します。「看護職員」として、看護師と准看護師の2職種が働いています。

[リハ専門職:理学療法士(PT)/作業療法士(OT)/言語聴覚士(ST)]

介護老人保健施設(老健)のリハビリ専門職は、利用者に対する評価とリハ計画の作成、専門的リハの提供、他職種も含めて実践する生活機能向上プログラムの指導を行います。
リハ専門職はそれぞれの専門性を活かし、理学療法士(PT)は主に運動機能を、作業療法士(OT)は主に精神心理機能を、言語聴覚士(ST)は主にコミュニケーションや嚥下機能を、維持・向上させるためのプログラムを、小集団・個別に実施します。
ほとんどの老健にはリハ専門職が働いており、老健が持つリハビリ施設としての機能の中心的存在となっています。

[管理栄養士/栄養士]

介護老人保健施設(老健)の管理栄養士・栄養士は、利用者の栄養状態の維持・向上のために、食事に関するすべてのことをコーディネートします。
栄養状態のアセスメントと維持・向上のためのプランづくり、状態像に合わせた食形態の設定などを、他職種と協働して行います。

[その他:薬剤師/歯科衛生士など]

介護老人保健施設(老健)には、調剤・服薬の専門職である薬剤師、口腔ケアの専門職である歯科衛生士などの専門職が働いている老健もあります。

[介護福祉士:介護福祉士/その他の介護職員]

介護老人保健施設(老健)の介護福祉士は、日常的なケアと他の専門職と協働して行う専門的なケアを行います。
老健の利用者は日常生活に何らかの問題をかかえた高齢者なので、老健で働く職種の中でもっとも数が多く、移動・食事・清潔などに関する日常的なケアを提供する主役です。「介護職員」には、国家資格である介護福祉士と、介護職員初任者研修終了者などがいます。

[支援相談員:介護福祉士/その他の介護職員]

介護老人保健施設(老健)の支援相談員は、老健独自の職種で、相談窓口的な機能を担っています。
その人らしく地域で暮らしていくために必要な社会的サポートや、家族と施設、家族と利用者といった関係をコーディネートします。入所者の受け入れ、入所者の日常的な相談、入所者の家族からの相談にのり、利用者をサポートします。

[介護支援専門員(ケアマネジャー)]

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護保険制度の発足と同時に誕生した専門職で、利用者の希望を踏まえて介護サービスの利用方法などをコーディネートします。
ちなみに、ケアマネジャーは他の職種と異なり、すでに他の医療・福祉系職種を持っている人だけが資格試験に合格してなることができる専門職です。
老健のケアマネジャーは、施設での総合的な援助の方針を決めます。

[その他の職種:事務職]

介護老人保健施設(老健)の事務職は、施設の窓口機能、施設運営の基礎となる事務部門を扱います。
老健の場合、事務職もケアチームの一員として機能し、施設全体の行事の際には介護職員などケアスタッフとともに活躍しています。

[厨房職員:調理師/調理補助職]

介護老人保健施設(老健)の厨房職員は、利用者に提供する食事を作ります。
街にあるレストランなどと異なるのは、利用者の好みはもちろん、栄養状態や食べる機能を考慮した料理を作ることです。管理栄養師などの専門職と協働しての調理は、職人というより専門職と呼ぶにふさわしい仕事です。

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